2018.07.12 Thursday

「レジャービジネス」という言葉

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    皆さん、「レジャービジネス」という言葉をご存知でしょうか?

    航空会社で使う言葉ですが、ネズミの王国のようなレジャー産業のことではありません。

    「レジャービジネス」とは、ビジネスクラスを観光目的で利用すること。

    観光目的のお客様にビジネスクラスを販売することを言います。

     

    バブル景気のころは猫も杓子も海外出張で、新入社員でもビジネスクラスが当たり前でしたが、バブルが崩壊すると、ビジネスクラスで出張する人たちはほとんどいなくなりました。その後、少し景気が持ち直してきても、会社の出張規定が改定されてしまったところがほとんどでしたから、ビジネスマンたちは海外出張にビジネスクラスを利用できなくなってしまいました。

    航空会社はバブルのころにはウハウハでしたから、例えばB747ジャンボジェットで、ファースト30席、ビジネス120席なんていう機体もあって、それが満席になっていたのですが、バブルが崩壊するとピタッとお客様がいなくなりました。

    そこで、当時の航空会社の営業の人たちが考え出したのが「レジャービジネス」。つまり、余裕がある世代の皆様方にビジネスクラスで観光旅行へ行きませんかというプランを作ったのです。

     

    当時は旅行のパンフレットに出ている海外団体旅行というのはエコノミークラスで行くのが当たり前だったんですが、例えばヨーロッパ8日間30万円のツアーに「ビジネスクラスで行く」というオプションが付いて、60万円ぐらいの商品が出始めました。

    今から20年ちょっと前の話ですから、当時の営業の偉い人たち、つまりこういうことを考え出したのは、私の先輩である当時50代だった団塊の世代の人たちでした。

    「これからの時代は、いわゆる富裕層というのが出てくるだろうから、会社の経費を頼りに出張する人たちではなくて、経済的に余裕のある個人旅行客を狙おう」という戦略です。

     

    当時、すでにエーゲ海クルーズやカリブ海クルーズなどという豪華クルーズ客船の旅が、昭和ひとけたと言われる世代の皆様方に結構な人気商品になっていましたが、そういうツアーで豪華客船に乗ろうという人たちが、往復の飛行機がエコノミーではなんだかチグハグに感じます。だから、この「レジャービジネス」という企画は当たりまして、なかなかの人気商品となりました。

    せっかくヨーロッパやアメリカへ行くのですから、旅行費用が30万、50万高くなっても、出発前にラウンジがあって、隅にも置かない対応をしてくれるサービスを求める声が多かったのです。

     

    そして今、20数年前にこういう商品を考え出した当時50代だった先輩世代の方々が、自分たちの番になって、観光旅行という非日常を楽しむ機会にビジネスクラスを利用して飛んでいて、ジャンボジェットの時代から見ると小型化された飛行機の、これまたキャパが少なくなったビジネスクラスがそこそこの搭乗率となっているのです。

     

    こういうある程度の富裕層の集客というのは旅行会社が顧客リストを持っていますから、航空会社では自社ではなかなかお客様を集めることができませんでした。だから、旅行会社と航空会社がタッグを組んで商品開発をしてこそ成り立つ商品なのですが、最近はインターネットの発達で、航空会社は旅行会社の力を借りなくても自社である程度集客できるようになりましたし、富裕層と呼ばれるような人たちは、基本的には今後減少傾向にありますから、もしかしたら「レジャービジネス」という考え方も今がピークなのかもしれません。

     

    では、ふと、目を鉄道に向けてみるとどうなのかというお話ですが、16両編成が1時間に5本も10本も走っているような路線は供給過剰気味かもしれませんから、グリーン車の乗車率を上げようと思ったら「レジャーグリーン」などというのもありでしょうし、事実、グリーン車の車内には熟年のご夫婦や観光の外人客がたくさん乗っていますから、すでにそういう利用者が当たり前になっていると思われますが、JR北海道の特急列車を見たときに、グリーン車ばかりでなく、普通車指定席にも自由席にも観光客がたくさん乗っていて、もしかしたら地元の人が利用できないような状況が発生しているのではないかと気になっています。

     

    鉄道って、地元の人にしてみたら、ふつうに駅へ行って切符を買って、ホームに入ってきた列車に乗るものだと思いますが、その列車に外国人を含む観光客がごった返していて自由席には座れない状態になっているのではないでしょうか。

    だからといって、何日も前から予約をして乗るようなものでもないし。

    でも、北海道は長距離区間が多いですから、自由席で座れなかったらこれまた一大事。

    だったら確実に座れるバスにしましょうか。

    これが利用者の心理ではないでしょうかね。

     

    私もこの春に東室蘭から札幌へ戻るときに、やっと取った指定席に座りましたが、自由席は立ち席で通路には大型のスーツケースがあちらこちらに点在し、とても快適と言えるものではありませんでした。

    つまり、航空会社時代に私が経験したこととは別な商品が必要だと思うようになったのです。

     

    それは何かというと、レジャービジネスが、商務客室に観光客を乗せる商観融合型なのに対し、商務客(所用で乗っている地元民、出張客)と観光客を分離するべきではないかということです。

     

    そうしないと、不要不急の観光客のために地元民が列車に乗れない状況が発生してしまいますから、そうなると利用者離れが加速するのは間違いないからで、所用で利用する北海道民の人たちが、「自由席でもまず座れる。」「指定席ならバスよりはるかに快適」というような商品にしていかないと、どうしたって高速バスに負けてしまうのです。

     

     

     

    この時の車内と切符です。

    半分以上は観光客で、外人もたくさん乗ってました。

    切符は特急券と乗車券で4810円。高速バスの「むろらん号」なら時間は大して変わりませんが、切符は2060円です。

    そして、この室蘭はもとより、北海道内の多くの都市間輸送が、同じような状況でバスに流れてしまっているのです。

     

    では、その商観分離のためにはどうしたらよいか。

    まず、観光客を特急列車に乗せないために、特急列車を補完するような列車が必要ですね。

    車体を傾けながら息せき切って走るような特急列車ではなくて、観光客が楽しめるようなちょっと遅めの急行列車を、観光客が利用しやすい時間帯に走らせるべきでしょう。不要不急の観光客は1分1秒を争うような列車に乗る必要などありませんから、そういうスーパー特急のような列車は地元のお客様のために開放するべきで、まあ、昔で言うところの周遊券利用者は急行列車の自由席に乗って、特急列車は出張のお客さんが乗るというような、用途を分けた列車設定が必要でしょう。

     

    それともう一つ、大事なことは、北海道独自の鉄道営業規則を作ることでしょう。

    国鉄時代から踏襲する全国ほぼ同じな鉄道営業規則では現代の需要に合わなくなって来ているのは明らかで、特急列車しか走っていなくて、普通列車で旅行するのは現実的でないにもかかわらず特急料金を徴収するようなことは、考え方を根本から変える必要があるのです。

    まして、今までそのやり方で30年間やってきて、うまくいっているならともかく、ダメになってしまっているんですから、やり方を変えなければなりません。

    思い切って運賃を倍ぐらいにして、居住証明がなければ発行できない道民専用キタカでも導入して、それを使えば半額で乗れますよ的なことでもやって、観光客からたくさんお金をいただいて、地元客には空いていて安いサービスを提供するぐらいのことをやらないと、これはどうにもならないでしょうね。

    と思うのであります。

     

    もちろん、レールパスでは特急列車に乗れないようにして、観光用の急行列車に観光客を集める仕組みを作ったうえでのことですけどね。

    そして、その観光客向けの列車には、乗りたくなるようなサービスを提供することは当然のことで、それが現在発売中の週刊プレイボーイに書かれているカラオケ車両や食堂車を連結した急行列車なのであります。

    速度が遅い急行列車なら、全車両に動力を持つディーゼルカーじゃなくて、運転席も動力も持たない客車なら安く作れますし、何なら貨物列車に連結したって良いわけですから、「できない理由」ばかり言っているようではだめなのです。

     

    JR東海が「レールパスではのぞみには乗れません。」ってやっているのは、この商観分離のさきがけのような気がしますね。おかげで「ひかり」がごった返しているようですが、これが特急と急行の役割分担のように感じています。

    「ひかり」しか停車しない駅の利用者にとってみたら別の問題があるとは思いますが、JR北海道の場合はそれ以前の、はるか手前で躓いているのですから、やってみなければ、やはりどうにもならんのであります。

     

     

     

     

    2018.07.11 Wednesday

    空飛ぶ電車

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      鉄道マニアというのは律儀というか義理堅いというか、とにかくまじめな人たちが多い。

      別の言葉で言うと、頭が固い。

       

      ネットでも「いすみ鉄道の黄色い電車」などと言うと、「いすみ鉄道はディーゼルカーなんだから『電車』じゃない。」というようなやり取りがすぐに始まります。

      「電車じゃなければなんですか?」と聞くと、「列車だ」と言います。

      でも、いすみ鉄道はほとんどの運転が1両ですから、こちらも正確に言えば「列車」ではない。

      列車というのは2両以上つながってこそ初めて列車なのでありますから、単行運転を列車というのはそもそも間違っているわけで、でも、そんなことを言うと、「列車というのは定義の問題だから、1両だろうが10両だろうが列車だ。」と目くじらを立てる。

      いやいや、定義の問題というのであれば、電車列車、気動車列車、客車列車のどれもが列車になるわけで、時刻表上の列車番号というのは当然電車にだって付されているわけですから、ディーゼルカーじゃなくてもみんな列車なのです。

       

      とまあ、こんな具合で、収拾がつかなくなるのが鉄道マニアの悲しい習性。

      話が堂々巡りなのであります。

      だから、この国では40年経ってもローカル線問題というのが片付かないわけで、つまりは深い沼にはまって抜け出せないのが鉄道マニアなのですが、本人たちはそういうことにすら気づいていないまま、やれDMH17がどうだとか、VVVFだとか、TR47だとか、そもそもその沼から這い上がることをしようとしていないのですから、底なし沼を楽しんでくださいということしか私には言えません。

       

      そういう鉄道マニアの人に問いたい。

      だったらこういうのはどうだ!

       

       

      というのがピーチの広告。

      「空飛ぶ電車だぞ!」

      どう説明してくれる!

       

      我が親愛なる井上社長様が牽引するピーチ航空は飛行機を「空飛ぶ電車」と表現する。

      これは鉄道マニア的にはどう説明しますかね。

       

      実は私、普段は赤組ですが、基本的にはまんべんなくいろいろな飛行機に乗るようにしていて、用途に応じて使い分けているのですが、昨日も九州から帰ってくるときに乗ったのはオレンジの飛行機。

      お仕事ではなくて個人的な用事、それも思い立ってすぐですから現在プー太郎の身には片道4万円などと言うお金は出していられませんし、行きは新幹線、帰りは飛行機などという時は車で羽田空港に行くようなことはしませんから、成田に戻ってくるのが便利なのです。

       

      オレンジの飛行機だって、アイスクリームだって桃組だって、安いからと言って危険であるはずもなく、高いお金を払ったからと言って早く到着するわけでもなく、座席だって本格航空とほとんど一緒ですし、それに何よりいろいろな飛行機に乗る方が楽しいじゃありませんか。

      でもって、このようなLCCと呼ばれる航空会社に乗って思うことはいろいろあるわけで、つまりはそれらがすべて発見なのでありますが、その一つに若い人たちが多いこと。ジジババの元気いっぱい団体さんなどは皆無で、私のようなオジサン出張族も1割いるかいないか。あとは皆さん若い人たち。つまり、こういう格安の航空会社がなかったら、まず飛行機に乗って旅行をしようと思わないような、そういう人たちがお客さんになっていて、そういう人たちで90パーセント以上の座席が埋まっている。新規需要の開拓というのがきちんとできているわけです。

      酔っ払って終電逃してタクシーに乗ったら、お財布の中から数千円が消えてしまいますが、その数千円で北海道や沖縄に行かれるのですから、深夜バスに乗って成田空港に来て、そこから飛行機に乗って旅行をする方がはるかにValue for Moneyなのであります。

       

      さて、では数千円で乗れる飛行機となると、非常に敷居が低くなるわけでありますが、これが「空飛ぶ電車」のコンセプトなわけで、つまり「電車に乗るようにお気軽にご利用ください。」というのが飛行機を電車に例えるゆえんなのですが、確かに機内を見渡すと、半ズボンのお兄ちゃんがサンダル履きで乗っているなどというのを何人も見かけます。

      おもしろいですねえ、実に興味深い。

      だって半ズボンにクロックスのようなサンダル履きですよ。

      これ、5〜60年前だったら着流しに下駄じゃないですか。 

      私が子どものころは、和装の人がたくさんいて、よそ行きじゃない人たちは着流しに下駄をはいていましたから。

      そして、そういう普段着姿の、下駄ばきでも気楽に乗れるような電車を「下駄電」と呼んでいたのです。

      茶色い国鉄の旧型国電です。

      当時は汽車に乗って遠くへ行くというと身構えておめかししていた時代ですが、下駄電ならちょいと隣町へ行く気分で気楽に乗れたのです。

       

      これね。

      こういう茶色い国電を「下駄電」と呼んでいました。

      それから50年経って、今や飛行機がサンダル履きで乗れるようになって「空飛ぶ電車」になったのですから、ピーチの「空飛ぶ電車」という表現は、見事に言い当てていて、私には実にぴったりくるのです。

       

      ところで、こういう国鉄の下駄電を私たちは旧型国電、旧国と呼んでいるのですが、私の友人の若い電車好きの男性が、

      「115とか、117とかの旧国が好きなんです。」と言いました。

      「ん? 旧国?」と思いましたが、鉄道マニアの皆様方は何と言いたいですか?

       

      「君、何を言ってるんだ。旧国というのは国鉄の新性能電車モハ90以前の旧性能電車のことを示す言葉だぞ。」

       

      とか言いたいんでしょう。

      でも、そんなことを言うのはおじさんたちばかりの時代になってしまいましたよ。

      彼に言わせると、旧国鉄の電車ですから、旧国電、つまり旧国。

      これで良いのではないでしょうか?

       

      世の中はどんどん変わっているのです。

      若い人たちに向けて、偉そうに知ったかぶりをしてお説教する時代ではないのです。

       

      今の時代はデコイチだってシゴナナだって、ともすれば電車なのですから。

       

       

      あっ、そうそう。

       

       

       

      こういう格安航空会社に乗って思うのは、機内誌の文字が小さい小さい。

      いやいや、老眼のおじさんにはなんだか見えない。

      そりゃそうだよね。客層としてのターゲットはおじさんじゃないですから。

      こういうところにも世代を感じるのであります。

       

      いやあ、勉強になりますねえ。

       

      そうだ、今度、ピーチに乗ろう!

      なにしろ現在サンデー毎日ですからね。

      2018.07.10 Tuesday

      気が気じゃなかったものですから

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      今回の西日本豪雨であちらこちらで大きな被害が出ていますが、鉄道も例外ではありません。

       

      JR各線はもちろんですが、私たちの仲間である第3セクター鉄道にも各所で被害が発生しています。

       

      そういう鉄道で活躍されていらっしゃる皆様方は、普段から懇意にしていただいている方々で、顔が浮かんできます。

      そんな方々が豪雨災害で大きな困難に直面していると思うと、気が気ではなくて、昨日今日の2日間、とりあえず行かれるところということでお見舞いに行ってきました。

       

      すでに退任したフリーの身ですし、サンデー毎日ですから思い立って出かけられるのが実に便利です。

       

       

      岐阜県の長良川鉄道です。

       

      美濃市から先の区間で土砂崩れが発生したとのこと。

      現在、美濃太田ー美濃市間で折り返し運転をしています。

      土砂崩れによる被害はそれほど大きなものではなかったようですが、信号通信関係の設備が被害を受けているようで、復旧までに数週間かかるとのこと。不通区間で代行バス輸送をしているとのことでした。

       

      古参の201も元気に走っていました。

       

      こちらはコンビニ併設の関口駅。

      この区間は通常運転しています。

       

       

      こちらは福岡県の平成筑豊鉄道です。

      良く晴れ渡った空の下、こうしてみると何事もなかったかのようですが、実は各所で大きな被害が発生しています。

       

      平成筑豊鉄道の被害状況は こちら

       

      平成筑豊鉄道さんはこの10年間に3回目の豪雨による被害のようで、九州はここ数年気象が激化していることがわかります。

      JR九州も日田彦山線、久大線、豊肥線など各所で被害が発生し、復旧していないところがありますが、平成筑豊鉄道さんでは過去の経験から早めの対応ができたようで、車両にも人的にも被害も出ていないとのことで安心しました。

      昨年10月に公募で社長になられた河合社長さんは、被害状況の確認と代行バスの整理誘導などで駆け回っておられましたか、復旧計画はまだですが、それほど長期化させない見通しのようで、そのお言葉を聞いて安心しました。

       

       

       

      バス代行はお金がかかるんですよねえ。

      頭が痛いところですが、地域の足としてきちんと機能させることが大原則ですからね。

       

       

      こちらは田川伊田駅。

      市の計画で現在大改装中で、この中にレストランや宿泊施設ができるようです。

      いやあ、地元も積極的ですね。

      ありがたいことです。

       

       


       

      田川伊田駅のホーム。
      私に言わせると、「ここにはお金が落ちています。」の場所ですが、今、このホームの雰囲気をそのままに、駅舎の中にできるレストランやホテルと一緒に楽しいスペースができるようです。

      行政と地元の方々が積極的に計画しているようですが、このホームにお金が落ちていることを分かっている皆様方がやっていますので、このホームの雰囲気が壊されるようなことはありません。

       

      「ああ、このホーム良いですね。懐かしいです。」

       

      私がそう申し上げると、地元の田川ブランドラボ代表の金子さんが、

      「そうなんですよ。志穂美悦子と寅さんがここで別れたところですからねえ。」

      と、このホームの価値をしっかりわかっていらっしゃるので、安心です。

       

      男はつらいよ 幸福の青い鳥

       

       

      この他、錦川鉄道の磯山社長さんから、被害箇所は7か所で、復旧までに2週間以上かかるだろうというご連絡をいただいております。

       

      ということで、皆さん、頑張っているローカル線に温かいご声援をよろしくお願いいたします。

      2018.07.09 Monday

      Buy Playboy !

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        本日発売の週刊「プレイボーイ」。

         

        先日取材していただきました内容が記事になっております。

        残念ながらグラビアでも袋とじでもありませんが・・・

         

         

         

        おじさんたちも久しぶりにこの雑誌を買いましょう。

        今すぐコンビニへGO!

         

        お姉さんじゃなくて、お兄さんがいるレジに並びましょうね。

         

        私は座席車と寝台車と食堂車を連結した客車急行列車を一分の一で復活させたいのであります。

         

        B寝台はコンパートメントにするとカラオケボックスになりますから、昼夜走れるオハネ583ができるのですよ。

        客車なら安価だし、機関車を変えればどこでも走れるしね。

         

        どなたかお付き合いくださる方はいらっしゃいませんでしょうか?

        2018.07.08 Sunday

        豪雨の大きな爪痕

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        九州から東海地方まで、今回の豪雨が広い範囲に大きな爪痕を残しました。

         

        被害に遭われた地域の皆様方には心よりお見舞いを申し上げます。

         

        大変広い地域の災害で、まだ全貌が見えていないところもありますが、岐阜県や西日本地域のJR各線ばかりでなく、いすみ鉄道と同じ旧国鉄のローカル線を引き継いだ第3セクター鉄道でも、平成筑豊鉄道、長良川鉄道で大きな被害が出ているようです。

         

         

        平成筑豊鉄道は田川線区間で線路設備に被害が出ているようです。

         

        長良川鉄道線は美濃市より北の区間で被害が出ているようです。

         

        また、岡山県の井原鉄道線も報道で見られるように真備町が水没してしまっています。

        線路は高架線だから一見大丈夫なように見えますが、通信制御システムが完全に水没してしまっているらしく、スタッフの自宅にも被害が出ていることから、運転再開までまだまだ時間がかかるようです。

         

        他の路線も含め、まだ、これから判明する被災も出てくるかもしれません。

         

        他人事ではありませんね。

         

        とても心配です。

        2018.07.08 Sunday

        本日は居酒屋列車がありました。

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        日が変わってしまいましたが、ただいま帰着。

         

        本日(7月7日)は居酒屋列車がありました。

         

        関東甲信越静ブロック中小企業青年中央会という団体の皆様方の貸切居酒屋列車で、40名様にご乗車いただきました。

        ヴィラそとぼうさんで会合をされて、いすみ鉄道の居酒屋列車に乗るというコースで、営業ががんばって取ってきた大きなお仕事でしたので、私も参加させていただきお手伝いをいたしました。

         

        夕方6時過ぎの大原駅。

        この時間からこれだけのお客様はありがたいですね。

         

        久しぶりの居酒屋列車。

         

         

        青年会とはいえ最近は高齢化しているようですが・・・

         

        楽しいグループのみんなで カンパ〜イ!

        この時期はまだ明るい季節ですね。

        ビールがうまいだろうなあ。

        私は仕事ですから飲めませんけど。

         

        カケス団長とゆかいな仲間たち。

         

        夕暮れの上総中野駅。

        この時間にキハが来るのは珍しいですね。

         

        これがぶっこみのCMの場所です。

         

        ということで列車の中は40名様の団体さんで大盛り上がり。

         

        と、そこへ緊急地震速報が。

        全員の携帯が一斉になり始めました。

        列車は新田野を過ぎて上総東に向かう途中で緊急停止。

        震度4を記録したため、線路の点検をしなければ運転再開ができません。

         

        キハ運転中なのでちょうど会社に影山さんがスタンバイしていてくれましたので、すぐに線路点検を開始。

        とにかく今停車している駅間から動かさなければなりませんでしたので、優先的に点検をしていただいて1時間弱で上総東駅まで徐行で入ることができました。

        団体さんが車内に缶詰めになっていましたが、会合を開いていたヴィラそとぼうさんに宿泊する皆様でしたので、緊急停車している地点でヴィラさんに連絡してマイクロバスを2台上総東駅に回してもらい、徐行で運転再開できた上総東駅で宴会をお開きにしていただいてマイクロにお乗りいただきました。

        定期列車としてキハ52側には5名のお客様がご乗車中でしたが、ご家族に連絡して迎えに来ていただくなどの対応で21時半過ぎには全員のお客様の対応が終わりました。

         

        そして誰もいなくなった列車@上総東。

         

        この後、キハは大原から大多喜に戻り、22:50に大多喜到着。

         

         

        今回の地震では幸いなことに事なきを得ました。


        本日はたまたま私が接客係として同乗していましたが、乗務員も運転指令もきちんと連携して、実にスムーズに対応できていましたので安心しました。

         

        みんな立派になったなあ。

         

        それが本日の感想です。

         

        こういうイレギュラーの時は「目の前からお客を消せ」というのが私が航空会社時代の教訓ですが、人数が多くても貸切の場合は同一行動ですから、皆さんさっさと行動していただきまして助かりました。

        ありがとうございました。

         

        いすみ鉄道のスタッフは、みんなきちんと対応できている姿を見て安心しましたよ。

         

        ということで、いすみ鉄道の貸切居酒屋列車はキハ28を1両丸ごと借りて8万円。

        40名様ご乗車可能です。

        1人当たり約2000円ですね。

        それに豪華おつまみ弁当を付けて飲み放題で4000円〜5000円程度(内容によります)ですから、意外にお安くできますよ。

        皆様いかがでしょうか?

         

        ご希望のお客様はどうぞお早めに。(キハが元気なうちに、ね。)

        2018.07.06 Friday

        驚きの一日でした。

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          今日は驚きの一日でした。

           

          オウム真理教の教祖の死刑が執行されたというニュース。

          「ああ、遂に」

          そう思っていたら、その他の死刑囚も同日の死刑執行。

          合計7名が今日一日で処刑されました。

           

          1日に7名の死刑囚の刑が執行されるなんて、今までにはなかったように思います。

          まるで、東京裁判のようですね。

           

          死刑が確定しているのですから、いつかは執行されるでしょうし、だとすれば早い方がよいに越したことはないですが、「ああ、国ってこういうやり方をするんだなあ。」というのが驚きの正体のようなものです。

          オウム真理教の事件は国家の転覆を謀ったものですから、まあ、そういうことなのだと思います。

           

          そして、もう一つの驚きはこの大雨。

          「数十年に一度の大雨」とか、「今まで経験したことの無い大雨」、「災害の危険が迫っている」などなど、とても強烈な表現ですが、でも、去年も聞いた記憶がある表現。

          もう、日本は毎年こういうことが起こる気象状況になってしまったということですね。

           

          鉄道会社も運休を決めたということですが、そりゃそうでしょう。

          九州では電車が土砂に乗り上げたところもあるようですが、こういう時の交通機関に勤務する皆様方は本当に大変でしょう。

          どんなに一生懸命頑張っても、なかなか評価されませんから、大変な職業です。

          自分の家だって心配なはずですよ。

          それでも、公共交通機関に勤務する皆さんはがんばっていらっしゃるわけですから、皆さん、そういう職員の姿を見かけたら、「おつかれさま。」「大変ですね。」と温かな声をかけてあげてください。

           

          そこには「人」がいるわけですからね。


          今夜は大きな災害が起きないように祈るばかりです。

          2018.07.05 Thursday

          本日の日経千葉版

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            本日の日経新聞千葉版に掲載していただきました。

             

            日経新聞さん、ありがとうございます。

             

            取締役会の偉い人たちからは「赤字でダメな経営者」という評価しかされなかった私ですが、経済新聞のデスクの方や読者の方々からはこのように評価していただいているということが、実に嬉しいですね。

             

            今後、取締役会の偉い人たちがどのような「経営」の手腕を見せてくれるのか、実に楽しみです。

            皆様方もしっかり注視してください。

            何しろ、都会の貴重な税金をつぎ込んでいるのがローカル線ですからね。

             

            ローカル線をなんとかしなくてはならない。

            でも、今まで通りのやり方ではうまくいきません。

            そして、地域も一緒に浮上しましょう。

            そのためには悲壮感を漂わせていてはダメです。

             

            なんか楽しそうだなあ。

            そういう田舎をローカル線沿線で作っていきましょう。

            これが私が考えるローカル線の未来像です。

             

            そんなお仕事のご依頼をお待ちいたしております。

             

             

            2018.07.04 Wednesday

            いすみ良いとこ一度はおいで。

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            いすみ鉄道の社長を退任した私に、すぐにいすみ市の太田市長さんが「いすみ大使」を任命していただきました。

             

            太田市長さんはいすみ鉄道の取締役の一人でもありますから、私のやってきたことをずっと見て来てくれた方で、その市長さんから「いすみ大使」になってくれと言われたのは、私のことを評価していただいたということですから、とてもうれしいお話でした。

             

            いすみ市というところは不思議なところで、海も山も田園も全部あるんです。つまり、日本の田舎の要素が地形的にもすべてそろっていて、そこにいすみ鉄道というローカル線が走っているのですから、そりゃあもう完璧な田舎なのです。

            そして、その田舎が、東京駅から特急「わかしお」で1時間15分で行かれるのですから、これってなかなかすごいところだと私は考えています。

            東京から1時間15分、距離にして約100劼任垢ら熱海、高崎、宇都宮、常磐線の友部といったところですが、どこもみんなある程度の都会です。その同じ距離を房総にやってきたら、海、山、田んぼ、歴史、そしてローカル線まで走っている田舎のコンテンツ満載のいすみ市にやってこられるのですから、私はここは価値あるところだと本心からそう思っていて、それに子供のころ勝浦のおばあちゃん家に行くために両国駅から乗った急行列車のイメージが原風景として重なっているのですから、私にとってはとても大切な場所なんです。そのいすみ市から「大使」をやってくれというお話をいただいたことは、私の個人的な部分で実に勲章なのであります。

             

            さて、いすみ市というのはもともと夷隅郡岬町、夷隅郡大原町、夷隅郡夷隅町が合併したところなのですが、夷隅郡というくくりになると大多喜町、御宿町、勝浦市というのがその範囲になりまして、その夷隅郡の2市2町がいすみ鉄道の株主なのであります。

            私が感心するのは、いすみ市というのは平成の町村合併で2005年に誕生した新しい行政区分なのですが、いすみ鉄道というのはそのずっと以前の1988年に誕生しているんです。それもひらがなで「いすみ鉄道」。

            知らない人が見たらいすみ市の鉄道だからいすみ鉄道というと思われるでしょうが、実はいすみ鉄道の方がはるかに先に誕生していて、その17年後にいすみ市ができているのですから、面白い経緯だと私は思っています。つまり、いすみ鉄道誕生当時は、大多喜も御宿も勝浦も、みんな何の違和感もなく「いすみ」という名前を鉄道につけてくれたという、歴史的に見てそれだけ団結力の強い地域なんですね。そして、いすみ鉄道が元気になって、全国区になったから、いすみ市も今や全国区になったわけで、「ローカル線があればその地域は全国区になれる」という私の壮大な実験に協力してくれて、その恩恵をたっぷり受けているのがいすみ市と言えると私は考えています。

             

            さてさて、そういう「いすみ」なんですが、私は、東京のお客様、いや、全国のお客様、いや、今の時代は世界のお客様にいらしていただく必要があるわけで、そういう時に一番わかりやすいのは、今の時代は「映像」と考えています。

            だから、大切なのはどうやって映像として取り上げていただくかということ。

            例えば、今話題になっているCM、いすみ鉄道で撮影しているのをご存知ですか。

             

            「ぶっこみ」のCMです。 (←ここをクリック)

             

            このCMはいすみ鉄道の終点、大多喜町の上総中野駅で撮影しました。

            映像として早朝の列車が来ない時間帯に上総中野駅構内で撮影したものに、スタジオで女優さんがあとから合成で出ているんですが、「この駅どこ?」と話題になったそうですよ。

             

            田舎の町にとって、話題になるということは「いろは」の「い」ですから、これは大きな成果だと私は考えています。

             

            いすみ市のホームページにフィルムコミッションの紹介 があります。

             

            オープニングにいすみ鉄道が出てきますので、ぜひご覧ください。

            ありがたいですねえ。

             

            そのフィルムコミッションの定義が、

            「大多喜町、御宿町、勝浦市、いすみ市の各市町村の特徴を活かしたロケーションの紹介とその誘致を行うために、いすみ市オリンピック・観光課内に「いすみ外房フィルムコミッション」事務局を設置し、窓口として総合調整を行うフィルムコミッションです。 」 

            ということ。

             

            いすみ市内だけにとどまらず、いすみ鉄道の株主である2市2町の沿線自治体をトータルに見ていることがわかりますね。

             

            撮影実績はこちら。(←ここをクリック)

             

            過去2年間だけでもこれだけあるんですね。

             

            そして、2018年にはカンヌで最高賞を受賞した「万引き家族」が加わるのです。

            (あの映画の海岸シーンはいすみ市の海なんですよ。)

             

            そういう輝かしい実績が次々にあるのがいすみ市なんですが、私が面白いなあと思うのは、いすみ市の人たちは、「いすみ鉄道が有名になってくれたおかげで、いすみ市がこんなになったんですよ。」と言ってくれるんです。

            自分たちの手柄にしないんです。

             

            そういう地域だから、私も何とか今後も「いすみ大使」として、いすみ市といすみ鉄道沿線がもっともっと輝く地域になってもらいたいと考えているんです。

             

            ちなみに無報酬ですけどね。(笑)

             

            ということで、この夏も話題一杯のいすみ市をどうぞよろしくお願いいたします。

             

             

             

            6月18日にいすみ市役所での任命式。

            千葉テレビで取材していただいたニュース画像です。

             

             

             

             

             

             

             

            2018.07.03 Tuesday

            我が愛しの京成電車

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              気が付けば京成電車の沿線住民になってからすでに30数年になります。

               

              最初は小岩に8年。そして佐倉市民になって28年。

              なぜ佐倉に住むようになったかと言えば、成田空港に勤めていたとか、カミさんが佐倉の出だとか、昔機関区があって懐かしい思い出があるからとか、いろいろあるのですが、それだったらJRの方だっていいわけで、でも、あえて京成電車の沿線にしたのは、京成電車がカッコ良かったからです。

               

              昭和の時代の東京の人たちは、鉄道路線の沿線をランク付けするのが好きでした。

              一番人気は東横線。それに小田急線でしたっけ。

              私の住んでいた東武東上線は「イモ電車」などと蔑まれていましたが、国鉄で言えば中央線がブランドで常磐線が最悪。その次が総武線で、それと並ぶのが京成電車でした。

              まあ、電車のイメージというよりも、沿線のイメージによるものが大きかったと思いますが、例えば常磐線の取手より先に行く中距離電車はその色から「ウメボシ電車」などと呼ばれていて、車内に入ると、さきいかをつまみにワンカップを飲んでいる労働者風のおじさんたちがたくさん乗っていて、そりゃあ中央線や東横線と比べると雲泥の差がありました。

               

              そういう東京で育った私が、なぜ、あまりイメージ評価がよろしくなかった京成電車沿線に住むようになったかというと、カッコよかったからなんですが、では、どこがカッコ良く見えたかというと、線路の幅が広いからでした。

              国鉄は1067でしたが、京成電車は1435。新幹線と同じ線路幅です。

              線路の幅が広いとどうなるかというと、当然スピードを出すことができます。

              と言ってもせいぜい100キロ程度で国鉄と大差ないんですが、国鉄が経済運転と称してトロトロ、ちんたら走っているのに対して、京成電車は前方にカーブが迫っていても直前まで加速して、サッとブレーキをかけて、出口が近づくと運転士はノッチを上げて加速してカーブを抜けていくんです。

              こういう運転をしていたのは京成電車と京浜急行、そして京王帝都。

              どの路線も頻繁に特急電車が運転されていて、国鉄と違って料金不要で乗れましたし、キビキビ走ってそのスピードが実に痛快だったんです。

              だから、子供心に京成電車と京浜急行と京王帝都(今の京王電鉄)はカッコよかったんです。

               

              これに対して西武や東武は1067でしたからなんとなく国鉄的で、走っていた車両も戦後の63電車の払い下げ品や同じ設計の電車が多かったですから、それはそれで楽しかったんですが、東上線の場合なかなか100キロ出してくれるところってなかったんです。

               

              一度、一番前でかぶりつきをしていた時に、運転士さんにお願いしたことがあるんです。

              「ねえ、100キロ出してよ。」

               

              そうしたら運転士さんが張り切っちゃって、いいか見てろよと言わんばかりにフルノッチ。

              場所はどこかというと、志木を出て次の鶴瀬までの直線区間。

              私が子どものころは志木を出ると次の駅は鶴瀬で、見渡す限りの荒野を延々とまっすぐな線路が続いていて、志木を出てしばらくの間、小さな川が流れているところまでは下り坂で、そこの川に向けて、運転士さんはフルノッチで下って行って、速度計の針が100キロを差しました。

              そこでノッチをオフにすると、あとは鶴瀬まで少し上り坂でしたから自然と減速して鶴瀬の駅に停車。私はそこで降りました。

              運転士さんが乗務員室の窓を開けて顔を出して「どうだ」と言わんばかり。私は「ありがとう。すごいね。」と言って発車を見送りましたが、これが7800のオンボロ電車で私が経験した時速100キロであります。

               

              こういう遊びを昭和のガキが各路線でやっていたわけですが、そういうガキの目に映った京成電車は、実にキビキビ走ってカッコよかったわけで、私は58年の人生の半分以上を京成電車にお世話になっているのであります。

               

              ここ数年思うのは、京成電車は結構見えないところに力を入れていて、いつの間にか電車がみんな新しくなっていますし、画期的なのは駅のトイレもほとんどシャワートイレになっているんですよ。

              こういう努力というのは、私はきちんと評価されるべきなのではないかと思うのであります。

              だから、今は別の意味でカッコ良いんです。

               

              ということで、京成電車には本日もお世話になりました。

              ありがとうございました。