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2019.01.09 Wednesday

息子と二人旅

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    スペインのサンセバスチャンからロンドン経由で昨日帰国しました。

     

    今回の旅は「いすみ大使」として、サンセバスチャンというところを知らないわけにはいきませんから、自分の目で見てみようというのが大きな目的でしたが、もう一つの目的が、息子との二人旅です。

     

    我が家はありがたいことに4男1女の子宝に恵まれ、皆、順調に大きくなってくれましたが、これはひとえに妻の努力によるところが大きく、父親としては特に大したことをしてきたわけではありません。

    そんな私ですが、子育て時代に考えていたことは、子供たちに残してあげられる財産は何があるのだろうかということ。

    おそらく金銭的な財産を残してあげることはできないけど、残せるとしたら彼らに教育と経験を与えることだろう。

    そう考えまして、4人の男の子は全員高校から私立の付属校に入れて、大学へ進学させました。

    そして、上の子たち3人には高校生か大学生の時に、一緒にヨーロッパやアメリカを旅行する経験をしました。

    親父が息子に引き継がせてあげることは、こういう体験をさせてあげることで自分のモチベーションになれば、やがてその子の人生の大きな糧になるだろうと考えたからです。

     

    ある人にしてみたら、一緒にスポーツをやることかもしれませんし、またある人にしてみたら一緒に山登りをすることかもしれませんが、私にはそんな能力はありませんので、2人で一緒に海外旅行をすることで、海外へ行くということに抵抗感がなくなることと、見聞を広めて視野を広く持ってもらおうということが考えでした。

     

    一番上の子の時は私も若かったですから、ポーランドへ行ったり、ロンドンからコンコルドでニューヨークへ渡ったりと、いろいろ出かけました。

    2番目の息子は、ロンドンへ一緒に2回、シドニーへ1度連れて行きました。

    その後、彼は高校生の時におばあちゃんを連れてロンドンへ行ったり、兄貴と二人でサッカーの試合を見に行ったりと、学生時代にはかなり海外旅行へ行ったのではないかと思います。

     

    3男坊の場合は、父親との二人旅は台湾旅行とアメリカ、ロサンジェルスへの旅。台湾旅行は帰りに台風に当たって羽田に降りられず、再び台北に戻ってしまうなどということにもなりましたが、そういうトラブルを経験したおかげで、社会人になった今でも休暇を利用してちょくちょく海外へ行っているようです。

     

    ところが、4男坊は小学生の時から少年野球にどっぷりとつかり、高校生活も野球漬けの人生で、父親が関与するところなどありません。大学生になって、やっと落ち着いたかと思ったら札幌へ行ってしまいましたので、なかなか接する機会がなかったのです。

    私の方もいすみ鉄道にかかりっきりの9年間で、小学校低学年の頃に旅行して以来、野球一色の彼には旅行などという言葉は無縁だったのでした。

     

    12月に入って、サンセバスチャン行きを計画していた時に、年末年始は家に帰って来るいうので、「一緒に行くか?」と声をかけたところ、「行く!」と二つ返事でしたので、それでは息子との二人旅をしましょう、ということになった次第です。

     

    我が家の場合はこんなに簡単に海外旅行へ行かれるのは、何を隠そう職業柄というもので、航空会社の職員には家族も含めて無償、有償の褒賞航空券が支給されるからでありますが、私の場合は10年も前に退職しているにもかかわらず、ありがたいことに退職職員用褒賞航空券というのを年に1度使用する権利を会社が退職時に付けてくれましたので、今回10年ぶりに、辞めてから初めてこの切符を使わせていた次第であります。

     

    つまり、タダ券だから気軽に「お前も行くか?」と言えるわけでありますが、もう一つ、気軽にそう言えるのは、「予約しなくても乗れる切符」でもあるからです。

     

    「予約しなくても乗れる切符」って、どういうこと?と思われるかもしれませんが、簡単に言えばスタンバイで空席前提の切符ですから、空いている便は問題ありませんが、混んでいる便は出発直前のチェックインカウンター締め切りまで「乗れるか、乗れないか、わからない」切符ということになります。

     

    私はそういう世界に長い間いましたから、スタンバイで乗り継いで行く旅など当たり前だと思っているのですが、国際線の飛行機に「乗れるか乗れないかわからない」旅行をすることは、ふつうの人の感覚では「ありえない」のでしょう。我が家の場合は何度かそういう経験をしたところで、カミさんから、「私は行きたくありません宣言」が出されてしまいました。そして、それっきり妻はそういうたびには同行してくれなくなりましたが、息子たちにしてみれば、そういうサバイバルゲームのような旅行も面白いようで、その後も平気で社員の切符で旅をしていました。(この制度は子供が24歳になった時点でエントリーできなくなりますので、上の3人は既に家族枠からは外れております。)

     

    ということで、最後までスタンバイして乗れるか乗れないかわからない経験を2回したものの、58歳の父親と19歳の4男坊の二人旅は無事に終了したのでありました。

     

    10年ぶりにお会いすることができました会社関係者の皆様。温かく迎えていただきましてありがとうございました。

    新年から感謝、感謝の二人旅でした。

     

    LHR-MADの機内で自撮り。

    写真を撮られることを極端に嫌っていましたが、この時は東京からの飛行機で竹内何とかという有名な俳優さんとすぐ隣だったのでご機嫌だった時です。

     

    MAD空港のカウンターでスタンバイする息子です。

    乗れるか乗れないかわからない人たちが10人ほどいましたが、出発時刻の1時間前で全員乗せてもらえました。

     

    ターミナル連絡移動の電車の中で。19歳ですから終始こんな感じです。

     

    ヒースローでは747がまだまだ幅を利かせていました。

    私の時代はー100から始まって−400まで、747全盛の時代でしたから、実に懐かしいですね。

     

    最後はC57の成田行ですよ。

    これって、わかる人にだけわかると思いますが、すごいことですよね。

     

    こんな座席にも乗せてもらって。

     

    自分の子供たちにファーストやビジネスを経験させることも大事だと思います。

    大人になったら、どれだけすごいことなのかわかりますからね。

     

    さて、その4男坊ですが、明日から学校が始まるということで、先ほど午後の便で札幌へ戻って行きました。

     

    「1週間で7回も飛行機に乗ることになるね。」と言葉を残して。

     

    一番上の子の時から比べると、私も相当くたびれてきていますから、今後、彼と二人旅ができるかどうかはわかりません。

    でも、今回の親父との旅が、10年後、20年後の彼の人生の糧になってくれたらなあ。

    そう思います。

     

    父親にできることは、そんなことしかありませんから。

     

    19歳の息子が、よくまあ親父と1週間も二人旅に付き合ってくれたもんだとありがたく思っています。

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