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2018.11.23 Friday

たま電車で見たものは

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    おとといは紀州鉄道に乗りましたが、昨日は和歌山電鉄にお邪魔しました。

     

    たま駅長さんで有名な「たま電車」です。

     

    JR和歌山駅から分岐する旧南海電鉄貴志川線から経営分離された約14劼力線で、大手私鉄の南海電鉄としては赤字路線でしたが、和歌山市は人口36万人の県庁所在地ですから、何とか鉄道が維持できるはずだと、2006年に岡山県の両備グループが経営を引き継ぎました。

    地域も協力的で、経営分離後、たま駅長さんを売り出して、全国はもとより、外国からもたくさんの観光客が訪れる路線となりました。

    かつての南海貴志川線を知っている人間としては、まさかこんな路線になるとは思わなかったという大成功例で、私もいすみ鉄道もあやかろうといろいろ参考にさせていただいてきた路線です。

     

     

    昨日乗った電車は新顔の「チャギントン号」。

    編成ごとに名前があって、何が来るかはお楽しみです。

     

     

    途中駅ですれ違ったのはたま電車でした。

     

    いちご電車、たま電車、おもちゃ電車、うめ星電車などのいろいろな電車が、どの時刻で運転されているのか、駅にはわかりやすい表示が出ていました。

     

    終点の貴志駅は駅舎がネコの形をしています。

     

    たま駅長さんも観光客をお出迎えです。

     

    たま電車はこれだけ有名で、外国からもたくさんの観光客が来ていて、写真には人は写らないように撮りましたが、列車にはたくさんの外国人が乗車していました。

     

    ところが、それでも実はこの和歌山電鉄は、少しずつ乗客数が落ちてきているのです。

     

    鉄道会社の乗車カウントというのは計算式がありまして、実は定期券を買ってくれるお客様が1人いると、年間650人とか700人とカウントすることができるのです。ところが、少子化や高齢化、またはマイカーへの移行で定期券利用者が減って行きます。

    沿線の高校生もクラス減などでどんどん減っていく。すると、定期券利用者が1人いなくなると年間650人お客様がいなくなる。10人減ると6500人いなくなる計算になりますから、観光客が何百人来たところでなかなか挽回できないというのが計算式の仕組みなのです。

    そして、利用者が減っている。

     

    これに沿線住民の皆様方は危機感を抱いていて、いろいろな取り組みをしています。

     

    こうやって駅には掲示が出ています。

     

    具体的数字目標も掲げられています。

     

    現状210万人ほどの利用客がいるのですが、それを250万人に増やそうという数値目標です。

    いすみ鉄道が年間40万人ほどですから、6倍以上の目標ですが、人口9000人の山の中の田舎町と、片や人口36万人の県庁所在地ですから、この数値目標も本当だったらもっともっと伸ばせるかもしれませんね。

     

    乗った電車にはこんな表示がありました。

     

    座席モケットを寄贈だそうです。

     

    この座席のモケットは市民団体から寄贈されて張り替えられたもののようです。

     

    駅には地元の企業や商工会から寄贈されたベンチが。

     

    こちらのベンチは地元のロータリークラブと台北のロータリークラブからの寄贈品のようです。

     

    こうして、地域が一体となって鉄道に係わって、鉄道を残す努力をしている。

    これがあの「たま電車」で有名な和歌山電鉄の実態です。

     

    あの和歌山電鉄でさえ、皆さん必死になって努力をしているというのが、ローカル線を抱える沿線住民の姿なんです。

     

    いすみ鉄道はカケス団長が中心となって応援団の皆様方がいろいろ活動してくれています。

    駅構内の清掃や、草むしり、駅弁の販売などなど、いろいろと尊い活動をしてくれています。

     

    でも、彼らの活動を遠巻きに見ているだけで、中には笑っている人もいるようですし、具体的に動こうとする人たちはとても少ないのが現状です。

    せっかく灯した活性化の火を、何とかつなごうと努力している皆様方を支える人たちが地元にとても少ない気がします。

     

    田舎だからしょうがない。

    様子見の人たちは最後まで様子見で終わるよ。

     

    東洋経済の「地方創生のリアル」にはそう書かれていますが、おそらく全国共通なんでしょうね。

     

    でも、こうしてやっているところもあるのです。

     

    せっかく灯した活性化の火を、消さないようにつないでいくことはできるのか。

     

    今、地域に求められているのはそういうことだと思います。

     

    なぜなら、あの有名な「たま電車」の和歌山電鉄でも、気を抜いてはいけないと必死になっているのですからね。

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